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横津岳探検記

2009年8月11日 友北@ななめし

開港150周年記念は実はまだだと言う事実。
(でもいいんだって。)
友北ななめしです。
横津岳でミニトレッキングしてきました。

さて。

道南近辺では意外にも一番標高が高い横津岳。
山頂にはレーダー施設やらがいろいろあるため、
舗装道路になっていて整った状態です。
とはいえ、しばらく山なんて函館山くらいしか登ったことがないので、
何を持っていけばいいか迷っちゃいました。
「もしかしたら使うかもしれない」
なんて考えてたら荷物が重くなっちゃうので、
どうせ日帰りだし、ズバズバ切り捨ててみました。

で、手ぬぐい、帽子、熊鈴、オニギリ、デジカメ、携帯、熊スプレー、熊対策ナイフ、医薬品、飲料水・・・とまぁこんな感じでスタートしました。防寒具は持たなかったのですが、持って行ったほうが良かったと思います。

さてさて。
駐車場には車なし。
横津~袴腰はあまり時間がかからないとのことで、登山者は早朝にはあまり現れないようです。

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天候は曇の予報。すっきりしないけどまぁいいか。
駐車場からすぐ上にゲートがあります。
車用ゲートは閉じられていますが、登山者用ゲートはこんな感じであいています。
しかし、

規格外の男、友北はこのスペースを通れるのか不安がよぎります。

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実際はウェストバッグが引っかかって本当にギリギリでした。(笑)
登り始めると、車用に作られた「車道」ってのが結構厳しく、ものすごい疲労しました。

「何故人は好き好んでこんな辛いことするんだ」

「誰だよHPにお気軽なトレッキングコースですとか書いてたの」
などと、正直引き返そうかと思うくらいでした。

※当サイトの記事内の感想等は、『規格外の男』ならではの感想等ですので、一般的な体型の方には当てはまりませんのでご注意ください。

意外に長いアスファルト路面。途中、切り込まれた道や道端に咲く花。
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アザミの一種

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アザミなどは蜂が来ていましたが、エゾニュウなどの花にはハエがたかっていました。

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ハンゴンソウに似てるけど、多分アキノキリンソウ。昔は傷薬だったとか。

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フランス菊。マーガレットじゃないんだとさ。たまにものすごい臭い種類もあるよね。

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多分、アラゲハンゴンソウ。ピントが葉っぱにあっちゃっいました。
真ん中はチョコ味。嘘。
ハンゴンソウは反魂草と書き、魂を呼び戻すとかそういう意味だそうで。葉っぱが幽霊の手のひらを連想するとかしないとか。

休み休み歩いていると、ようやくレーダーが見えてきました。
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青空が見え始め、気分も良くなってきましたが、暑くなってくるのだけは勘弁な。
先の分岐(写真でもかすかにわかりますでしょ?)→に向かえば烏帽子岳・袴腰岳方面。
今日の目標は袴腰岳。

しかし、道南最高峰(※)、横津岳(約1167m)を制覇せずして何が冒険かと!

※道南というくくりでは狩場山(約1520m)が最高峰。でも、大千軒岳(約1072m)は「渡島半島南西部の最高峰」とか言われてるし、後で出てくる袴腰(約1108m)も最高峰の名を冠してます。細かいことは気にしない方がよさそうです。

で、山頂を制覇。

この日はレーダー基地の補修作業だか修理だかなんだかで
重機やら軽トラやらが頂上にいて、
発電機がブルンブルン回ってるわ作業中の人がいるわで、
ちっとも制覇した気分になりゃしなかったです。

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山頂レーダー裏には一応ケルン(石積み)なんかもあるんですが、まったく気分は出ません。オイラの影も映っちゃってますね。

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景色はなかなかですが、何しろガスが・・・。雲海ってことで満足するとしましょう。
さて、山頂を後にして、雲井沼へ向かいます。

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入り口には鳥居があるので間違えません。このほかに旧登山道もあるようです。

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でも、短いながらもこんな藪漕ぎもあるので、覚悟は必要です。

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で、横津神社。

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雲井沼。静かな水面が空を映します。

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雲井沼の水辺まで近寄ると、睡蓮の花が咲いていました。ラッキー。
ちなみに蓮と睡蓮は別のものだそうで。
登山道(舗装道路)を外れるとそこは一気に山らしくなります。
山で見られる花たちがやっと顔を現します。

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エゾオヤマリンドウ・・・だと思いますが。あと数日で開花といったところです。

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こちらはタチギボウシ。図鑑で見るよりも青く見えました。

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ハナニガナ・・・だと思うんですが。ニガナは苦いから苦菜って言うらしいですよ。昔は胃薬だったとか。良薬口に苦しですか。

さて。

烏帽子・袴腰分岐までもどって、いよいよそちらへの冒険開始。

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右側へ進んでいくんですが、ここで別の登山客と会いました。
草原でなにやら探していらっしゃる。
山でのルール。元気に挨拶。意外に気持ちのいいもんですよ。

「こんちは~!」

おそらく60過ぎの方だとは思いますが、
話によるとハスカップを取っているとのこと。

え?ハスカップ?横津に?

思わず驚いてしまいましたが、横津にはフツーに自生しているそうです。

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笹の葉にピントがあっちゃったんですが、これがハスカップの実。うまい。
ハスカップの和名は黒実鶯神楽(くろみのうぐいすかぐら)と言うそうで、なんかカッコいいですね。
生の実は収穫後の保存が極めて難しく、生のまま流通することはほとんどないそうです。
甘酸っぱい幸せが口の中いっぱいに広がります。
話し好きのおじさまは烏帽子岳までの往復だそうで、袴腰に向かうことを告げると、そこまでPT組みましょうか、という話になりました。
何度も登っている方のようなので、非常に頼りになりますが、
オイラは体格が規格外ですから、休憩も規格外、トレッキングスピードも規格外(遅くて)。
とはいえ、断るのももったいないので、
「見ての通りの体格ですので、遅れると思いますが、よろしくお願いします」
と、PTを組むことになりました。

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なかなか絵心のある熊看板。個人的には
コレを超える熊看板はないですが。

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健脚なおじさま。

道は緩い下りで湿原へ。一つ目なので、なんとなく第一湿原とか。
往路で緩い下りってことは、帰りは緩い登りってことだよなぁ・・・(汗)
で、第一湿原。

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タチギボウシが咲いています。
春はもっと綺麗らしいです。
第一湿原を抜けると緩い登りの後、また下り。途中、低木が覆いかぶさっていて、野趣溢れる状態の場所もあります。

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第二湿原ではそれまで見られなかった花も見られました。
あまり湿っていない感じの第二湿原

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アヤメの仲間。中央が黄色く、網目がないのでカキツバタだと思います。

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ツリガネニンジン。ハクサンシャジンとも言うらしいけど、聞いたことないですな。

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サウンドノベルで有名なたぶんオトギリソウ(弟切草)

いよいよ烏帽子岳・袴腰岳の分岐です。

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実は。。。
ここに至るかなり前に友北は大きなミスに気がつき、
不安なトレッキングとなっていたのです。

今回のトレッキングでは飲料水が圧倒的に不足でした。
事前準備の段階でいろいろ荷物を削りました。
なぜなら体重が規格外ですから。

で、
飲料水は1リットル程度でいいだろうと思い、
500mlペットボトル2本を持ってきました。

しかし。

体格が規格外の男は、摂取水分量も当然規格外。
駐車場を後にしてから、横津山頂までの最初の1時間ほどで500mlを消費。
分岐から第一湿原まではほぼ下りだったものの、
天候の回復により日差しにやられ、
ちょこちょこ消費するうち、ここ烏帽子岳分岐までで、
残る水分は250mlとなっていました。

とりあえず、烏帽子岳まで行って、作戦を練ることにしました。
天候は不安定なものの、まずまず。時折、こんなガスの塊がやってきます。

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天気の境目。すげー。

いよいよ烏帽子岳。どちらかと言うと丘と言う感じ。
その分、ツリガネニンジンなどが咲き誇っていて綺麗でした。

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ここにもハスカップがあります。

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トウゲブキ。函館開港当時の初代イギリス領事ホジソンが植物を研究・採取し、別名としてホジソンの名を冠するらしいです。(WEB検索だとオーストラリアの旅行家とかって出るんですが。)

で、
目的の袴腰なんですが。

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見えません。
ガスがかかると結構寒いんですよ。
防寒具は夏でもあったほうがいいみたいです。

で、烏帽子にて一足先に到着していた健脚なおじさまと話しながら昼食。
袴腰のピークの話やら、遭難騒動の話やら、昔の話やら。
健脚おじさまは袴腰まで行くことをオススメしてきます。

実際、体力的にどうかと考えれば、
規格外なオイラでもここまでこれないわけじゃないし、
余力もある状態でした。
しかし、飲料水が残り250mlであることと、
帰路のアップダウンを考えれば、
躊躇する状況。

で、そのうちガスが晴れたりもします。

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函館市の最高峰、袴腰岳。綺麗ですねー。

綺麗ですが、
なんか現在位置の烏帽子岳と袴腰の間に谷のような部分があるんですが。

それもものすごく。

コレを降りて、上がって、頂上に行って、
アソコ降りて、上がって、烏帽子に戻って・・・。
無理無理無理無理。

水ないし。

撤収決定。

まぁ、
こういうときのために、先人の登山家はすばらしい言葉を残しています。
「山は逃げない。」
そう、山は逃げないのです。
たとえ、今のオイラが尻尾巻いて逃げるとしても。
そういうわけで帰路に着きます。
帰りも健脚おじさまと(離れた)PTです。

結果的に、袴腰に向かわなくて正解でした。
太陽が顔を出すのと、昼を過ぎて気温が上昇するにしたがい、
体からの水分損失が予想をはるかに上回った状況になりました。
250mlなんて、ほんの4回も口に含めば終了。

それほどきつくない帰路ではあるものの、
水分残量を計算しながら口に含みます。
しかし、のどの渇きはだんだんと強くなります。
ふと気がつくと、手にひどいむくみを感じるようになりました。
コレは規格外の体格で腕をずっと下にして歩いていたためでしょうか。
水分の代謝もうまく行ってないのかもしれません。
汗があまり出ません。腕の汗はとっくに乾いて白い塩の粉になっています。
喉が渇くのにむくみがある。
コレはあまりよろしくない感じ。

とはいえ、無事にレーダー付近まで戻ってこれました。

DSCN7083.jpg

最後の休憩場所は鎮魂の碑前。水はのこり一口。
この鎮魂の碑について少し検索してみましたが、
個人のサイト以外にそれらしい記述は発見できませんでした。
出てくるのは、ばんだい号の遭難墜落事故ばかりです。
(ばんだい号の慰霊碑はゲート前駐車場の向かいから少し上がった場所にあります。)
検索でたどり着いた個人サイトには「2名の営林署員の鎮魂碑」とありますが、
それ以上はわかりませんでした。

後日、七飯町歴史館の方に伺ったところ、
詳しく知っている方に連絡を取ってくださり、
以下のように教えていただきました。

<横津岳の鎮魂の碑について>
昭和3?年(碑には37か39年とあります。写真写りが悪くて確認できません。ごめんなさい。また、教えてくださった方も年については碑にあるとおり・・・と言っていました。よって、ここでは3?年として表記します。)12月の出来事(碑には11日とあります)。
当時から横津岳には開発局のアンテナ・レーダーが1基あり、機械の保守点検が行われていました。
その保守点検のために、雪上車で横津岳に向かったものの、猛吹雪のため雪上車が立ち往生。
仕方なく、スキーを使用して自力で下山せざるを得ない状況になったそうです。
その時は4,5名で下山を開始したものの、猛吹雪に阻まれ、碑にある2名が遭難、帰らぬ人となったそうです。
2名の方々は冬が開けてから(時期は不明)自衛隊の捜索によって発見されたそうです。
猛吹雪で位置を見失ったのか、
生還するための選択だったのか、
鹿部側の沢で、
別々の場所で発見されたとのことです。
その後、開発局の有志によって、鎮魂の碑が建立されたとのことです。

なお、このお話は、碑にある工藤さんの関係者が語ってくれたものだそうです。
今でこそ手軽な軽登山だのお手軽トレッキングだの言われている横津岳ですが、
遭難者や殉職者も出ていることは忘れてはいけないことだと思います。

さて、
なんとか戻ってきたオイラは健脚おじさまと別れ、一路下山。
ところが。
下りアスファルト路面というのが、予想以上に辛い。
車のために作られた「車道」というのがかなり厳しい。
あれ、こんなこと前に書いた気がする。

とにかく、いつまでたっても駐車場につかない。
筋肉疲労がものすごい。ふくらはぎが悲鳴を上げる。
水分はもうない。

下りの先はこんな感じ。
DSCN7084.jpg

先行き不明~。
もう限界だーって思ってから、しばらくしてやっと駐車場に戻ってこれました。
下りは筋肉が伸びたまま行う運動なので、疲労度が激しいそうです。
ほんっと激しい。何しろ体重が規格外。

帰りの体力を考えて下山しないとダメですなコレは・・・という感じ。

駐車場で車に乗り込み、下山。
途中のゴルフ場は完全に営業停止して、
建物自体も撤去してしまい、
絶景が広がっていました。
DSCN7085.jpg

横津岳トレッキング
横津岳~烏帽子岳までであれば、
普通の人なら余裕でいけると思います。
崖などもなく、小学生でもいけそうな感じ。
ただし、1000mを超えていることを忘れずに、
防寒対策などは必要かもしれません。
ガスがかかると一気に気温が低下します。
あ、水分は自分に合わせてもって行きましょうね。

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赤沼さんへの道

2003年5月1日 友北@ななめし

それは4月の末、

世で言うゴールデンウィークのとある日の出来事である。



その日は珍しく家族とは別行動になり、

自分ひとりの時間がたっぷり取れることとなった。



天気はあまりよくなかったが、

山菜が取れる時期とも重なっているし、

今日出かけなければ、今度はいつ出かけられるか分からない。



二日酔いではあったが、ちょっとだけ林道を走りたくなって、

山道へ向かうこととした。



デジカムと登山用ナイフ(熊対策)

と水筒とペットボトル飲料
を持ち、

愛車と共に山道へ向かう。



場所は桔梗町からタタラ沢を上るコースである。



桔梗駅からまっすぐ山側に向かい、函館新道の側道を超え、

裏夜景である桔梗夜景のすぐ脇を通り、一路山へ。



程なくして採石場が右手に現れる。

ホームセンターなどで見ると砂利も結構高いのに、

あるところには無造作に置かれてんなあ、

なんて思ったりもする。



採石場を最後に道路は狭くなり、林道になる。



そこから数百メートルすすむと、

赤沼参拝道

の看板が現れる。


赤沼参拝道

以前にも徒歩で1回、チャリンコで1回、バイクで2回ほど

行ったことがあるので、

道はよく知っているが、

なにしろ道路は荒れている。

いくらテラノとはいえ、

ちょっと心配はあったものの、

二日酔いの頭にまともな思考力なぞあるはずもなく、

即決で、

「よし、今日は赤沼に行こう。」

と決めてしまった。

今にして思えば、

山菜なんぞもっとふもとでわんさか取れるわけだし、

まったく意味のない行動だったといわれれば、反論すべくもない。



とはいえ、

1人で盛り上がっているオイラは、早速険しい道へ入り込んでいった。


険しい道

この写真は看板前の場所なのだが、よく見ると

しょっぱなからタイヤの前に大きな石が寝転んでいるわけで、

逆に燃え上がったりするわけである。



「なるほど、本当にこの道に入り込むかどうか、

最終的に判断せよということだな。

甘い!

今のオイラは止められないぜ!!」




早速、制覇に向けて進みだす。

コースを選び、慎重にかわす。



これだ。

この醍醐味だ。



この、新車を傷つけない程度の林道制覇。

中途半端な冒険家のオイラにはぴったりだ。





さらに奥へ、

時速5キロ程度でゆっくりと進む。



この時期、山はキクザキイチゲが咲き誇る。

白い群落や薄紫の群落がいたるところで見られる。

山は命の息吹を感じさせてくれる。

蚊やアブなどの小うるさい奴らもこの時期は息を潜めているので、

最もすごしやすいともいえる。



ただ、

道は険しさを増すばかり。

もっと険しい道
この時期、林道の手入れもされていない状態は予想してはいたものの、

正直結構辛い。



何がって、二日酔いなの忘れてたんで、

ちと揺れにこみ上げる熱いモノが・・・。



でも、今更引き返すのもなんだから、いけるとこまで行くしかないわけで。



しばらく行くと、お社さんが見えてくる。

お社
なんでも赤沼さんの龍神さんを祀っていらっしゃるようである。





さらに進む。



この時期、バードウォッチングには最適で、枝に葉っぱがないので、

鳥が見つけやすいのである。

鳴き声をもとに探すと、大物が!!



チャーンス!!

行け!

3CCDデジカム

光学10倍300万画素!!










デジカム


・・・・折角の高倍率デジカムも、

逆光補正しないと真っ暗ですな。




たぶんヒヨドリだと思うが。





さらに道は険しくなる。



さらに険しい
写真は撮ってないが、

ここを曲がった所で直径10センチほどの倒木があり、

道をふさいでいた。



15分ほどかけて倒木を登山ナイフで切り分け、

汗だくになった所で、二日酔いも最高潮。

のどがすっぱい。



そこで、

持ってきた飲み物に手をつけた。



す、

す、


す、


すっぺえぇぇぇ~!




何じゃこりゃ!



ほぐすサプリ?



果実酢を使った飲料!?



酢なんぞ現状で

胃の中にわんさかあるわ!








まさか、事態の収拾を図った作戦が裏目に出て

暗転しようとは・・・。



ガミラス星の海のように強酸性化したオイラの胃液。

とりあえず水筒の水で薄めておくしかない・・・。

しかし、どこまで持つか・・・。





で、

その後すぐにこれ↓。

ひどい道
写真は帰り道で撮ったものだが、

このアングルではどの程度すごいかが分かってもらえないのがちと悲しい所。

少なくとも四駆の4-Lowモードでなくては走破不可能だったことは付け加えておく。



実は今回の冒険には大義名分があって、

赤沼の存在場所がイマイチはっきりしないという話があったため、

確認の意味も兼ねて行程を写真におさめつつ、

赤沼に向かうということをしているわけである。



誰かのために冒険するって、

ちょっとかっこいい。


っつーか、そうでもなけりゃ、

倒木のときにすでに帰ってるって。



そんなオイラを迎えるように、水芭蕉の群落を発見。

崖下なので近寄れはしなかったものの、

山間に咲く白い花たちは

華やかな花壇にはない可憐さをたたえていた。



水芭蕉

ああ、

来てよかった。



たとえ、胃が融けても、

第三艦橋が融け落ちても、

和んだからいいや。





やがて、山の北側斜面に入ると、

残雪も目立つように
なってきた。



で、

ついには

道路にも残雪が。

残雪
いや、

目立ちすぎだよ、

残雪!






だがしかし!!




ここまで来て

引き下がれるか!!



オイラの熱さで

残雪なんぞ溶かしちゃるわ!




雪溶かすぜ


行け!!

日産テラノZD-30!

3000cc

直噴ディーゼル

160馬力の威力を

存分に見せるがいい!

省エネ大賞受賞車!!


         ↑これはあんまり関係ない

      





どりゃ~!!








スタック

はい、スタックね。









しかし、こんなこともあろうかと

スコップ
スキーキャリアにスコップ積んできてんだよね。



まあ、

キャリアの使い方としては

完全に間違ってるけどね。








さて、

脱出作業。







が、







掘れども掘れども脱出できず。



近くにあった倒木を砕き、

タイヤにかませ、

雪をかき、

掘り、

そして小1時間ほど奮闘。



途中、車の下の雪を掘っている時、

排気ガスと二日酔いでマジに倒れそうになり、

10分ほど雪の中に突っ伏していたが、

本当にこのまま死んだら

新聞の見出しになんて書かれるだろうと思い、

気力で起き上がった。





脱出

で、

何とか脱出成功。



汗をかいて少し冷静になって分かったが、



こりゃ、

超えられるはず

ないよ(嘲笑)






で、



おんなじ道を帰ってきた。









・・・・・ウチの冒険まつりってさ、

当初の目的を達成したこと、

未だ無しだよね(滝汗)。

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中華の罠

2003年1月18日 友北@ななめし

その日はねりこ@と某隣町の中華料理屋、『華京』に行こうと盛り上がり、

午後から北へ向かう。

はっきり言って、ここの『カニと海老のあんかけチャーハン』は知っている店の限り、

ダントツでナンバー1である。しかもほかの中華料理屋にはこのメニューがないのだ。

昼に食べて、夜にはまた食べたくなるという代物なのだ。

きっと、毎日食べても飽きないだろう。





昼飯を我慢して気合いを入れまくり、

その気合が完全に空回りしていたため、現地への到着が開店数時間前。

それなら、と、以前住んでいたもっと遠い町まで行って、昔住んでいた借家の前で

はん、寒そうでカビ臭そうな家だ

と笑って優越感に浸っていた。





どのくらい寒かったのかというと、



・夜中3時までストーブ全開ですごしていても、朝の7時には室温4~5度まで低下。

・ストーブを最強にして焚いても足元30センチは決して15度を超えない

・室内の暖かさが屋根に抜けるため、屋根に雪が積もらない

・酔って居間で寝込むと凍死の危険がある。



で、どのくらい湿気ていてかび臭いのかというと、

・家に基礎がない(長い歴史の中で沈下したらしい)。

・腕時計の抗菌防臭バンドが平気でカビる

・下駄箱や押入れの扉を閉めて物を収納すると、中の物はうぐいすもちのようになる。

ピアノがカビる



補足として、

・必然的にワラジムシやアリ、時にはクモ、ゲジゲジ、カマドウマ等の生物がペットになる。

・一番風呂に入っているのは、いつもワラジムシ達だ。

・寝ている時に顔がムズムズしたら、それは3分の1の確率で虫たちによるものだ。



など、安い家賃を補って余りある出費がじわじわとのしかかってきていたのだ。

まあ、それはそれで今思うとネタだらけの楽しい生活だったのかもしれないが、

2度と戻りたくないと本気で思う。



昔住んでた家を見るためだけに1時間もかけてわざわざ来てしまったあたりから、

運命の歯車は回り始めていたのかもしれない。



さて、住まいの見学会を終え、一路銀行へ。

長時間の運転は腹もすかせる。

今日はたっぷり、何の憂いもなく、食って食って食いまくるぞ。

ということで、銀行で3万円をおろし、夕食準備完了。

俄然盛り上がる我々夫婦。

こうなると、ちょっとじらしたいというサディスティックな気持ちも出てきて、

温泉に寄ることに。

国道から10キロ以上も山の中に入って、温泉にじっくりつかり、時間もころ合い。



頭の中はもう、



 
中華、

 中華、

 中華。


 中華!






が、

開店の時間まで、まだ少し余裕がある。いったい何時間前に家出たんだよ、我々。

で、しょうがないので、その辺をぶらぶらとドライブ。

「あ、たしかこの辺に湧き水出てるとこあったって聞いたことあるよ。」

「おおー。さがしてみるべー。」

思えばこれが悪魔のささやきだったのだ。



あやしい小さな道を行くと、橋がおちていて通行止め。迂回。JR高架下をくぐる。

この高架が後々とんでもないことになる。

それからすぐにあやしい鳥居があり、その真下には廃車にされた車が2台。

おそらく不法投棄であろう。

「なんてばち当たりな!」

まさに神をも恐れぬ行為である。神社に不法投棄などと。

と、次の瞬間、何故か大きく左に傾く車体。



「え?あ!おおお!!!」



ちょっとしたよそ見で路肩の弱かったところに思いっきり脱輪。

斜度は軽く見積もって30度。

まっったく、びくともしない。



こんな感じの場所。



(断面図)

           この辺に斜めに

線路線路     落ちました(泣)      木    民家

     土      ↓             木    民家

      土                   木    民家

       土      土道路道路道路道路木庭庭庭庭民家

        土    土

         溝  溝

         溝溝溝



1月なので当然、雪が深く、四駆だろうがメガクルーザーだろうが、

まったく脱出不能。

前輪は完全に落ち、後輪は脱輪寸前。

          ポフ

おお、神よ。不法投棄の罰を我々にあたえようというのですか。



こうなると、人間の考えることは同じ。

JAFか・・・。

そう考えていると、近所のおばちゃんが助けに来てくれて、



「すぐそこに○○っていう自動車工場あるから、助けてもらいなさい」



うむ。地獄に仏である。

歩いて5分ほどでそこにつき、事情を話すと、すぐ助けに来てくれた。

とりあえず、ねりこ@は工場で休ませてもらうことに。

なんか、予定が入っているのを伸ばしてくれたりしていた。いい人だ。

これならすぐに解決するだろう。



ところが、



高架下が狭く、レッカーが入って来れないことが判明。

さらにそこは袋小路でどうしようもないのだ。



「兄さん、こりゃ、おてあげだわ。こりゃ、JAFも入って来れねえわ。」



死の宣告である。がーん。どうすんじゃこりゃ。

ほどなく、おじさんが



「・・・・ただね、タイヤ式のブルド-ザ-でひっぱる方法が残されてっけど、

・・・・・・車の無事は保障できねえなあ。



まるで誘拐犯からの脅迫電話である。



しかし背に腹はかえられまい。

「しかも、ちょっと時間も金もかかるよ。」

そんなこと言われても、じゃあ遠慮します、なんて言えない状況なのは、

火を見るより、いや、雪を見るたび明らかである。

うちの車の命はこのおじさんが握っているのだ。多少の身代金は何とかして準備するしかない。



そういうわけで、ブルで引っ張ることに。

ここでちょっとだけ、対応をJAFと比べてみよう。



JAF『お車に傷がつく可能性があります。万が一の場合、保証いたしかねますので、

    牽引前に同意書にサインをしてください。』

おやじ『兄さん、車両保険入ってるか? ガッツンガッツンひっぱるから、

    ちょっとバンパーとかいっちまうかもしんねえけど、いいべさ(口約束)?

    おれらもあんまり時間かけてらんねえからさ。車両保険でなおせるし、いいべ(口約束)?』




まさに効率重視。やけに車両保険を強調して来るところがおっかない。

いや、この後予定が入ってるんでしたよね。信じてますよ。親父さん。

そうは言っても、すこしでも機嫌を損ねたらブルで直接押しかねない勢いである。

結局、後ろから牽引することに。



おやじ「じゃ、車エンジンかけてギアをパーキングにいれて。」

おれ「え?」

おやじ「パーキングにいれて。ひっぱるから。」

おれ「・・・。」



・・・・いや、おやじさんは車のプロだ。今の状況でおれが意見するわけにもいかん。

この親父さんには何か策があるに違いない。

そう、タイヤがロックされるパーキングにするのにも何か訳が・・・。



おれ「えっと、ニュートラルじゃなくて、パーキングでいいんですよね、

   ニュートラルじゃなくて。」

おやじ「・・・・ニュートラのほうがいいか。



・・・(汗)あの~、・・・・・・・いや、おやじさん、信用してますよ。まじで。

で、牽引してみたら、ワイヤーが少しバンパーにあたるものの、樹脂バンパーの弾力性で破損はせず。

引っ張ってみると、少し出かかったものの、滑ってしまい、後輪も脱輪しかけてしまった。



おやじ「前から引っ張ってみるか」

おれ「いや、でも、坂になってますから無理ですよ」



そうなのだ。素人目に見ても前からは絶対あがりそうにない。



おやじ「板かなんかあれば上がんのにな。」

おれ「さがしてきます!」



たしか高架下丸太が転がっていたはずだ。

あった!

これでなんとかなるかもしれない!

これでハンドルを右に切って、バックでこれにのっかれば、牽引の力で出られるはずだ!

やったよ!未来が見えてきたよ。ナイス親父さん!

くそ重たい丸太を抱え、にこやかに叫ぶおいら。

「親父さん!あったよ!」





・・・って、おやじ、

すでに前から引っ張ってるよ。






ゆがむバンパー!きしむナンバープレート!

しかし、案の定、車はびくともしない。



おれ「無理無理無理無理!!

  おじさん!無理無理無理無理、

  絶対無理!!


おやじ「じゃ、おてあげだわ」」

おれ「いや、この棒かませてバックすればきっとうまくいきますよ。」

おやじ「そうかあ?おれらもいつまでもやってらんねえんだぞ(怒)。」



やばい、おやじさん、うまくいかなくて機嫌悪くなってきてる。

そりゃそうだ。

週末四時過ぎにやってきた飛び入りの客は最高にめんどくさい話を持ち込み、

おそらくは楽しみにしていた飲み会に遅れているのだ。すまん、おやじさん。

おそらく、これが最後のチャンスだ。こんな状況で天空の城ラピュタパズーの気持ちがわかった。



『最後のチャンスだすり抜けながらかっさらえ!』



同じだよ、パズ-。もっとも、僕の仲間は百戦錬磨のドーラばあさんではなく、

頼りになるのかならないのかいまいち図りかねる、はやく飲み会にいきたい野獣のようなおやじさんだけどね。



ぐおーん!

おお!

ぐおおおおーん!

おおおおおお!



でた!でたよ!!

パズ-!ぼくはやったよ。



野獣のようになりかけていた親父さんもにこやかになってる。

工場にもどり、ねりこ@と再会。



おやじ「いやあ、ちょっと傷つけちゃってすまんねえ。」

おれ「いやあ、それほどでもないんですよ、傷は。」



そうなのだ。突っ込んだスピードが10キロ以下だったのと、樹脂バンパーのおかげでほとんど無傷

唯一のダメージらしいダメージは、親父さんがリヤタイヤキャリヤのストッパーをつけたまま無理矢理閉じようとしたので、

ストッパー(鉄の棒)がまがってしまったくらいだ。いや、ホント、ぜんぜん気にしてないっすから。



おやじ「じゃあ、料金だけど、規定よりちょっと安くするから」

おれ「す、すいません」

おやじ「じゃ、3万円でいいかい」

おれ「あ、はい。」



レッカー、トラック、重機の三種の神器をフル出動させてるし、相場なのかなあ。



しかし、さすがプロですね(パーキングとニュートラルは不安でしたが)。

おやじさんありがとう(こわくなったときもあったけど)。たすかりました。





で、すべてが終わったのが5時半ころ。







当然、





中華料理 喰う気力なし!







さらに



喰う金もなし!!








・・・今日の行動をまとめてみると、

自宅→隣町→さらにその隣町へ向かう→住まいの見学会で優越感に浸る→

→3万円おろす→温泉で汗を流す→車落ちて汗だくになる→

→おろした金をすべて支払う→自宅



・・・・・何しにいったんだっけ。よく思い出せないんですが。

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遭難寸前林道一人旅5

ねりこ@ななめし


おじさんたちは本当にいい人で、自分たちの釣りを切り上げて、

私を車にのせてスタックした場所まで連れて行ってくれました。

その途中、例の分岐点へ。



「この看板で左に行っちゃったんですよ。」



「ああ、これは送電線がどっちにいってるかっていう看板だよ。

 ここは、右に行くんだよ。」




なにい!?送電線だと!?

紛らわしい書き方をしないでくれ~!

おじさんの話だと、結構私のように間違う人もいるらしいです。

気をつけましょう。(よく見ると電線マークがついてたりします)



道すがら、おじさんは自分の車が田んぼに落ちたとき(それもすごい!)、

そこの田んぼの持ち主さんがトラクターで引っぱってくれたことなど、

いろいろな車に関する経験談を話してくれました。

そこで、だいぶ不安感がなくなってきました。



そして、到着してすぐに作業に取りかかってくれました。

みんなで押したり引いたり、タイヤの泥を取ったりするものの、

なかなか車は動いてくれません。

そこで、おじさんの案でそこら一帯に落ちている杉の枝を、タイヤの下に敷いてみました。

すると・・・。







グググググ・・・







やった!!出た!













もう、私はもちろんおじさん一家もおおはしゃぎ。

だってみんな半分あきらめかけていたんだもんね。

しかももうあたりは真っ暗だったんだもんね。

いつ熊が出てもおかしくなかったもんね。







そして、私のテラノは無事に脱出に成功いたしました。

しかも無傷!





おじさんに、

「おねえちゃん、さっきの分岐点の所で待ってて。

 あとからついてくから」

おじさんたちは室蘭から来ていて、

実はいつもこの林道を通って今金から八雲の釣りポイントに来ているのだそうです。

で、分岐点で私たちはお別れすることに。







ところでみなさん。真っ暗な林道って通ったことありますか?

わたしはもう2度と一人で夜の林道は走るまいと思いました。

どこまでが道なのか崖なのか、わかんないんですよ!

それでも、何とか分岐点までたどりつきました。



真っ暗な中、浮かび上がる車のイルミネーション。



・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・来ない。





おじさんのテラノが来ない。

どうしたんだろう?

まさか崖から落ちた?

まさか、百戦錬磨(ほんとか?)のおじさんがそんな失敗をするわけない。

まず、引き返してみよう。

ちょっと怖いけど。

いや、結構怖い。

かなり怖いけど。











引き返して5分ほどたったところ、前方からヘッドライトが。

よかった!おじさんだ。どうしたんだろう?

車を降り、駆け寄るとおじさんも降りてきました。





「おじさん!どうしたんですか!心配しました!」



「いやー、ごめんごめん。

 スタックしちゃってさ、さっきのところで。」



え!?



さっきって・・・・・・・・・。











そう、ミイラ取りがミイラになってしまったのでした。



私がハマったあの道で、今度はおじさんのテラノが出られなくなっていたのです。

でも、私のときと同じ方法で切り抜けてきたのでした。











というわけで、無事に家に(その日のうちに)帰ってこられました。

夜9時にね。















ちなみに、助けてくれたおじさんは、何度名前を聞いても教えてくれませんでした。

後日、どうしてもお礼がしたかったので、

車のナンバーを頼りに、おじさんの名前と住所を探し当て、

室蘭までお礼を言って来ました。

おじさんもとても喜んでくれて、5時間も話をして盛り上がりました。









このような長文を、最後まで読んでくださってありがとうございました。





ねりこ@ななめし




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遭難寸前林道一人旅4

ねりこ@ななめし


ということで、すぐに行動に移りました。

車は、置いていくことに決定。

今すぐにここから戻ります。

徒歩で。



早速こういう不測の事態に備えて持参していたチョコレートをポケットに挿し、

右手にサバイバルナイフ、左手に財布を持って出発しようとしました。

が。

私はなんとサンダルを履いてきていたのです。



馬鹿じゃないの、自分。

山行くんだろ、なんでサンダルなんだよ、ええ!?

不測の事態に備えてチョコレートまで持参していたのに、

なんでサンダルなんだよ!!




と思わず叫びましたね。

でも、私はまだ神に見捨てられていなかったのです。

車には不測の事態に備えて長靴を乗せていたのです。



えらいよ、自分。ちゃんと不測の事態に備えててさ。

やるじゃん、自分。先見の明があるよ。


でも不測の事態に陥る前にヤバいってことに気づいてほしかったけどな。



長靴を装着し、私はどんどん歩いていきました。

ただ、熊よけのものを何一つ持っていなかったので、

大きな声で「森のくまさん」を熱唱しながらです。

そのかいあってか、熊さんは登場しませんでした。

じりじりと照りつける太陽。

歌うのもつらくなってきます。

車では気づきませんでしたが結構なアップダウンのコース。

長靴によって蒸れてくる足。

しかも裸足。

だんだん擦れて皮がむけてきます。血も出ているようです。

が、止まることは許されません。

こんな山奥にいたら、

本当に遭難してしまいます。

だいたい、今日のこの冒険は思い付きだったので、

誰にも知らせていません。

このまま私が行方不明になっても、

誰も私の居場所を知らないのです。

なんとしても、人がいるところまでたどりつかなくてはなりません。



そういえば、ここで来る途中に軽トラックとすれ違ったっけ・・・。

もちろん、もう誰もいませんが。



ああ、畑にも軽トラックが停まってたなあ。

・・・・・・もういなくなってる・・・。



あ!トラクター発見!

・・・・・・壊れて捨てられたやつだよ・・・。



お!あの分岐点だ!

この看板何なんだよ・・・。お前のせいで迷っちゃったんだぞ。

(無茶したのは自分だが)

はあ、やっとここまできたよ。

もうすぐ夕方だ。4時過ぎだ。やばいぞ。

このまま誰もいなかったら、道道まで戻らなきゃなんないな。

とにかく、進め~!

注:すべてこのように大声で独り言を言いながら歩きました。

  歌も途中で疲れるし、息があがるしでやめました。



と、離農した農家の家が数軒あるところまで来ました。

来るときはここにテラノが停まってたんだ・・・。

頼むからまだいてください!

そう祈りながら進むと・・・。









いた!テラノだ!!











もう無我夢中で車に駆け寄りました。

すると、車のそばにおばさんが座っています。









もう、今となってはその時何をどうやって説明したか覚えていません。

私の様子を見て、おばさんはやさしく、



「まず何か飲むかい?

 缶コーヒーあるよ」








おばさんが天使に見えました。

あっという間にそれを飲み干し(水分はとってなかった)、

落ち着いておばさんに今の状況を説明しました。

そして、もし携帯を持っていたら貸してほしい、JAFへ連絡したいと伝えました。

そうこうしているうちに、横の川へ釣りに行っていた

おばさんのだんなさんと息子さんが戻ってきました。



私の話を聞いたおじさん曰く。







「だめだ、ここ携帯通じないんだ。」





「え・・・。でも、なんとかしてJAF呼ばないと・・・。」







「そんなもん呼んだらいくらかかるか知れねえよ。だめだ。」







「え・・・じゃあどうすれば・・・。」







「俺たちでなんとかしてみよう!」

「大丈夫だ、前にもこんなことあったし!」









うおぉ~!おじさん、かっこよすぎ!

なんていい人なんだ!




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