毛無山山道入り口の松前藩番所跡

北斗市(旧大野町)毛無山の峠入り口に、松前藩番所がありました。当時、江差までの道のりを歩く旅行者の事故や、オオカミ、熊対策のために設置されたと言われています。

この跡地近くに、ひっそりと写真の大石が残されています。大石には文字などは書かれておらず、道祖神なのかどなたかのお墓なのか、解明されていません。

しかし、この石にまつわる不思議なお話が「はこだて歴史散歩」に紹介されています。

この地の地主さんのお話だそうですが、彼が自宅の庭造りでこの大石を苦労して運んだところ、家族が悪夢にうなされてしまったので、翌日元の場所へ戻したのだといいます。

また、戦後には付近の木で馬橇を作った人が、木材の運搬事故で馬を失ってしまったという話や、その馬橇を借りた人の馬も、やっぱり事故死してしまったという話、番所の近くから火の玉が出てきた話など、昔から語り草になっている石なのだそうです。

この石のように大きい石や、形が特徴的なものなど、古くから信仰の対象になったり畏怖されたりといった石は、道南にもいくつか残されています。

ちなみに、ちょっと気になる名前「毛無山」。

この名前を持つ山はいくつかあるようですが、いずれもアイヌ語の「ケナシ(川端の木原、湿原)」からきていて、それを和人が毛無に転用して禿山の意味で使ったのだそう。元来の意味の毛無山もあれば、禿山の意味の毛無山もあるとのことです。(「函館・道南大事典」より)

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