大沼第一発電所・第二発電所・第三発電所

大沼第一発電所

明治39(1906)年に設立された渡島水電株式会社が、鹿部町折戸川上流に明治41(1908)年に完成させた、旧大沼第一発電所です。土木学会近代土木遺産となっています。
折戸川は大沼から流れ出ていますが、その川の水を用いて1000kwの出力で発電し、函館市街地まで電力を供給していました。

現在は、牧場の倉庫として使用されており、屋根を定期的に葺き替えているとのこと。
見事な煉瓦造りの建物ですが、屋根だけは木造です。これは、内部で爆発があった場合に圧力を木造の屋根部分から逃がすためなのだそう。

内部は白い漆喰が明るさを感じさせ、天井部分の木組みが印象的です。
訪れる際は、牧場事務所に許可を。
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大沼第二発電所

第一発電所から少し下流に、第二発電所があります。こちらも、土木学会近代土木遺産となっています。
前述の渡島水電株式会社が明治41(1908)年12月に函館水電株式会社と社名を変更、大正2(1913)年には函館市内の馬車鉄道を電車に変更して運転するなど軌道事業も手掛け、大正3(1914)年にこの大沼第二発電所が竣工、同6(1917)年には大沼市街地にも電気を供給し、大沼にも電灯が灯るようになりました。出力は900kwだったそうです。

こちらは漁具の倉庫として使用されていて、発電所周囲や内部には魚網などがずらり。
森の中なのに強烈な磯の香りがしていました。
煉瓦は第一も第二もイギリス積みで作られています。フランス積みに比べて、丈夫でコストが低いと言われています。

役場で確認した際には、数年前に川が決壊したときに第二発電所へ通じる道が荒れて、行けないですよというお話で訪問を諦めていました。ですが、月日が経ち第一発電所のある牧場事務所へ伺うと、行けるとのこと。案内までしていただきました。

大沼第三発電所

大正8(1919)年、運転開始された大沼第三発電所です。こちらは鹿部川上流で、変電所裏側に現存しています。出力は800kw。
鹿部町役場さんに案内され、柵内への入場許可をいただいたのですが、なんということでしょう、思ったより雪が深く長靴を持参していなかったので、入れずじまいでした。いずれ雪と笹の無い時期にリベンジできたら、と思います。
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往時の写真は、市立函館図書館の「函館の絵葉書」で見ることができます。
「大沼発電所 折戸川発電所」大正二年十一月 電車開通紀念絵葉書 函館水電株式会社発行
「鹿部温泉第三発電所ノ全景」(遠くに第三発電所、手前には大沼電鉄と思われる車両)

昭和4(1929)年6月17日、駒ヶ岳が大噴火を起こし、死者2名、負傷者4名、家屋全焼365戸、半焼半壊1,555戸と、特に鹿部村を中心とした周辺地域に多大なる被害を与えました。
大沼電鉄も留ノ澤、鹿部間が降灰によって壊滅的被害を受け、発電所内外が灰に埋もれている様子の絵葉書が残されています。
北海道駒ヶ岳岱爆発の惨状 大沼発電所の惨状 同発電所内部の惨状

以上、大沼発電所の紹介でした。
訪問する際は、所有者に了解を得てからご覧くださいね。

協力:鹿部町役場さま、道南ファームさま