赤沼さんへの道

それは4月の末、

世で言うゴールデンウィークのとある日の出来事である。



その日は珍しく家族とは別行動になり、

自分ひとりの時間がたっぷり取れることとなった。



天気はあまりよくなかったが、

山菜が取れる時期とも重なっているし、

今日出かけなければ、今度はいつ出かけられるか分からない。



二日酔いではあったが、ちょっとだけ林道を走りたくなって、

山道へ向かうこととした。



デジカムと登山用ナイフ(熊対策)

と水筒とペットボトル飲料
を持ち、

愛車と共に山道へ向かう。



場所は桔梗町からタタラ沢を上るコースである。



桔梗駅からまっすぐ山側に向かい、函館新道の側道を超え、

裏夜景である桔梗夜景のすぐ脇を通り、一路山へ。



程なくして採石場が右手に現れる。

ホームセンターなどで見ると砂利も結構高いのに、

あるところには無造作に置かれてんなあ、

なんて思ったりもする。



採石場を最後に道路は狭くなり、林道になる。



そこから数百メートルすすむと、

赤沼参拝道

の看板が現れる。


赤沼参拝道

以前にも徒歩で1回、チャリンコで1回、バイクで2回ほど

行ったことがあるので、

道はよく知っているが、

なにしろ道路は荒れている。

いくらテラノとはいえ、

ちょっと心配はあったものの、

二日酔いの頭にまともな思考力なぞあるはずもなく、

即決で、

「よし、今日は赤沼に行こう。」

と決めてしまった。

今にして思えば、

山菜なんぞもっとふもとでわんさか取れるわけだし、

まったく意味のない行動だったといわれれば、反論すべくもない。



とはいえ、

1人で盛り上がっているオイラは、早速険しい道へ入り込んでいった。


険しい道

この写真は看板前の場所なのだが、よく見ると

しょっぱなからタイヤの前に大きな石が寝転んでいるわけで、

逆に燃え上がったりするわけである。



「なるほど、本当にこの道に入り込むかどうか、

最終的に判断せよということだな。

甘い!

今のオイラは止められないぜ!!」




早速、制覇に向けて進みだす。

コースを選び、慎重にかわす。



これだ。

この醍醐味だ。



この、新車を傷つけない程度の林道制覇。

中途半端な冒険家のオイラにはぴったりだ。





さらに奥へ、

時速5キロ程度でゆっくりと進む。



この時期、山はキクザキイチゲが咲き誇る。

白い群落や薄紫の群落がいたるところで見られる。

山は命の息吹を感じさせてくれる。

蚊やアブなどの小うるさい奴らもこの時期は息を潜めているので、

最もすごしやすいともいえる。



ただ、

道は険しさを増すばかり。

もっと険しい道
この時期、林道の手入れもされていない状態は予想してはいたものの、

正直結構辛い。



何がって、二日酔いなの忘れてたんで、

ちと揺れにこみ上げる熱いモノが・・・。



でも、今更引き返すのもなんだから、いけるとこまで行くしかないわけで。



しばらく行くと、お社さんが見えてくる。

お社
なんでも赤沼さんの龍神さんを祀っていらっしゃるようである。





さらに進む。



この時期、バードウォッチングには最適で、枝に葉っぱがないので、

鳥が見つけやすいのである。

鳴き声をもとに探すと、大物が!!



チャーンス!!

行け!

3CCDデジカム

光学10倍300万画素!!










デジカム


・・・・折角の高倍率デジカムも、

逆光補正しないと真っ暗ですな。




たぶんヒヨドリだと思うが。





さらに道は険しくなる。



さらに険しい
写真は撮ってないが、

ここを曲がった所で直径10センチほどの倒木があり、

道をふさいでいた。



15分ほどかけて倒木を登山ナイフで切り分け、

汗だくになった所で、二日酔いも最高潮。

のどがすっぱい。



そこで、

持ってきた飲み物に手をつけた。



す、

す、


す、


すっぺえぇぇぇ~!




何じゃこりゃ!



ほぐすサプリ?



果実酢を使った飲料!?



酢なんぞ現状で

胃の中にわんさかあるわ!








まさか、事態の収拾を図った作戦が裏目に出て

暗転しようとは・・・。



ガミラス星の海のように強酸性化したオイラの胃液。

とりあえず水筒の水で薄めておくしかない・・・。

しかし、どこまで持つか・・・。





で、

その後すぐにこれ↓。

ひどい道
写真は帰り道で撮ったものだが、

このアングルではどの程度すごいかが分かってもらえないのがちと悲しい所。

少なくとも四駆の4-Lowモードでなくては走破不可能だったことは付け加えておく。



実は今回の冒険には大義名分があって、

赤沼の存在場所がイマイチはっきりしないという話があったため、

確認の意味も兼ねて行程を写真におさめつつ、

赤沼に向かうということをしているわけである。



誰かのために冒険するって、

ちょっとかっこいい。


っつーか、そうでもなけりゃ、

倒木のときにすでに帰ってるって。



そんなオイラを迎えるように、水芭蕉の群落を発見。

崖下なので近寄れはしなかったものの、

山間に咲く白い花たちは

華やかな花壇にはない可憐さをたたえていた。



水芭蕉

ああ、

来てよかった。



たとえ、胃が融けても、

第三艦橋が融け落ちても、

和んだからいいや。





やがて、山の北側斜面に入ると、

残雪も目立つように
なってきた。



で、

ついには

道路にも残雪が。

残雪
いや、

目立ちすぎだよ、

残雪!






だがしかし!!




ここまで来て

引き下がれるか!!



オイラの熱さで

残雪なんぞ溶かしちゃるわ!




雪溶かすぜ


行け!!

日産テラノZD-30!

3000cc

直噴ディーゼル

160馬力の威力を

存分に見せるがいい!

省エネ大賞受賞車!!


         ↑これはあんまり関係ない

      





どりゃ~!!








スタック

はい、スタックね。









しかし、こんなこともあろうかと

スコップ
スキーキャリアにスコップ積んできてんだよね。



まあ、

キャリアの使い方としては

完全に間違ってるけどね。








さて、

脱出作業。







が、







掘れども掘れども脱出できず。



近くにあった倒木を砕き、

タイヤにかませ、

雪をかき、

掘り、

そして小1時間ほど奮闘。



途中、車の下の雪を掘っている時、

排気ガスと二日酔いでマジに倒れそうになり、

10分ほど雪の中に突っ伏していたが、

本当にこのまま死んだら

新聞の見出しになんて書かれるだろうと思い、

気力で起き上がった。





脱出

で、

何とか脱出成功。



汗をかいて少し冷静になって分かったが、



こりゃ、

超えられるはず

ないよ(嘲笑)






で、



おんなじ道を帰ってきた。









・・・・・ウチの冒険まつりってさ、

当初の目的を達成したこと、

未だ無しだよね(滝汗)。

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