上ノ国町に伝わる小人伝説。
昔、三尺(約90センチ)ほどの大勢の男たちが、小さな船に乗ってここの磯山の土を取りに来た。葦までも抜いて持ち帰った。驚いた村人たちが沖合いまで追いかけたが、見失った。
海の向こうに小人の国があり、そこから流れてくるアバ(網の浮き・コルクのようなものでできていたという)は「ちいさごがアバ」と呼ばれ、炭にして火傷やただれ、熱病の薬にしたという。
レポートと解説
菅江真澄「蝦夷喧辞弁」に土地の老婆から聞いた話とあるので、18世紀以前のことと思われます。この地の名称はこの伝説から来たもの。
アバを見た菅江真澄は、紅毛人が持ってきた、酒器の口の栓にしているものだろうと、分析しています。
「函館・道南大事典」によれば、ドイツ人ケンペルの「日本誌」に松前大島の北に「クビテ島」というのを記しているそうですが、コビト島では?という説あり。また、この島は奥尻島だともいいます。また、アイヌの伝説に有名なコロポックル(蕗の葉の下の人)の話があります。
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