今から200年ほど前、札苅の山奥・百合子沢で地割れが出来て、そこからバラバラになったお地蔵様が出てきた。たまたま通りかかった村人がこれを見つけ、村に持ち帰って大勢で何とかバラバラのお地蔵様をつなげて、三体のお地蔵様にしたのだという。
それ以来、このお地蔵様を大事にしていたが、あるとても風の強い日に村はずれの家が火事になり、村人が大騒ぎしていたら、突然大きなお地蔵様が現れて、その大きな手で火を包んでしまった。すると、あっという間に火が消えたという。
びっくりした村人たちがお地蔵様のもとへ行くと、真ん中のお地蔵様に着せていた着物の両袖が、真っ黒に焦げていたので、村人は心から感謝したという。
レポートと解説
このお地蔵様は、ちいさなお堂に祀られています。
もう閉校してしまいましたが、札苅小学校横の道路を進み、踏切を越え、道なりに進むと左側に杉の木が見えます。
お堂は鍵がかかっていませんでしたので、中に入ってご挨拶しました。
お地蔵さんたちの角が丸くなっていたので、きっとさすられたり、土地の人たちにとってずっと大事にされ続けてきたのだと、感じられました。今も地元の人たちが大事に祀っている雰囲気が、写真からも伝わると思います。
また、このお堂のすぐ横に立っている木は、地蔵杉と呼ばれています。
[google-map-v3 width=”350″ height=”350″ zoom=”12″ maptype=”roadmap” mapalign=”center” directionhint=”false” language=”default” poweredby=”false” maptypecontrol=”true” pancontrol=”false” zoomcontrol=”true” scalecontrol=”true” streetviewcontrol=”true” scrollwheelcontrol=”false” draggable=”true” tiltfourtyfive=”false” addmarkermashupbubble=”false” addmarkermashupbubble=”false” addmarkerlist=”41.703982345309356,140.47267198562622{}textiles.png{}百合子沢地蔵:木古内町” bubbleautopan=”true” showbike=”false” showtraffic=”false” showpanoramio=”false”]