今年で創建100周年を迎える「函館中華会館」が、7月8日(木)から8月23日まで一般公開されます。
煉瓦造りで純中国様式のこの建物が開館したのは明治43年(1910)で、関帝廟形式の集会所としては、戦災で横浜と神戸の中華会館が失われたため、日本で唯一となりました。
明治10年代、この場所には「広東第(カントンやしき)」というものがあり、その後明治中期に「同徳堂三江公所」がありましたが、明治40年(1907)に大火で消失したので、当時の華僑が海産物の輸出金額に応じて出し合った資金、当時の金額で約20000円を投じ、中国から材料を取り寄せ、大工、彫刻師、漆工を招き、約2年かかって完成しました。
建物の老朽化などもあり、近年公開されない年もありましたが、この機会を逃さずぜひ一度内部をご覧ください。内部は撮影禁止ですが、希望者には喜捨により撮影可能になるとのことです。