出産秘話(?)の続きです。
前回を読んでない方はコチラヘ。
さて、続きです。
ねりこ「くさっっっ!!」
オイラ「あ、やっぱり!?」
ねりこ「くさっっっ!!しゃべんないで!!」
強烈なニンニク臭。
『さい条』のラーメンは平日も混雑しているほどの絶品味噌ラーメンだが、
思いっきりニンニクがきいているのだ。
陣痛室に漂うニンニク臭。
ニンニク臭って自分以外の人間から出ている場合、
う○この臭いといっても過言では無い。
腰の悪い友北は早速、陣痛室でまた横になる。
ねりこに話すことを禁じられ、出来る事といえばただ呼吸をするだけ。
いまや横たわる悪臭製造マシーンと化した友北@ななめし。
当然、看護師や助産師、はたまた医師が順次、
陣痛室を訪れるわけであるが、
出迎えは友北の発するニンニク臭。
ニンニク臭に顔をゆがめ(たかどうかは定かではないが恐らく間違い無い)ながら医師が、
「今すぐではないものの、今晩中になるだろうね」
と告げる。
ここで友北は一度帰宅し、まずは歯磨き。
次にシャワーを浴びる。
牛乳を飲み、再び歯磨き。
ついでにミント系の飴をなめ、
ブラックブラックガムを噛み、
全身を清め、嫁の出産に備える。
夜、再び病院へ。
ねりこの第一声は、
「うん、まだクサイね。」
であった。
「こっち向いてしゃべらないでね。」
優しくも芯が通っていてなおかつ凛とした、
意志の強さを感じる一言であった。
直接的な臭いは消えたものの、
今度は消化されたニンニク味噌ラーメンの香りが
全身の毛穴や肺から容赦なくねりこを襲う。
直接打撃攻撃からいぶし銀の関節技に移行した感じである。
家に帰ってから施した臭い対策はほとんどその効果を表さず、無に帰したわけである。
例によって、病院に行ってもテレビすらない陣痛室。
腰痛がヒドイ友北が出来る事といえば、結局は寝る事だけ。
結局、ねりこの陣痛が始まるまでの数時間は、
体の1/4をねりこのベッドに食い込ませて、
ただ横たわる芳香剤(熟成ニンニク臭)になる他なかった。
やがて、陣痛が始まった・・。
続く。