今週末は結構イベント盛りだくさんですよ。
友北@です。
前回の日記で義父の入院話をしましたので、
今度は実父の入院話でも。
もう5年ほど前になりますが、
友北@の実父も大きな手術を経験しています。
かなりの長時間の手術で、
およそ20時間にも及ぶ大手術でした。
入院も長期間でした。
とはいえ、今ではすっかり元気に暮らしております。
そんな親父殿がかなりの長時間の手術を終え、
ICUに戻ってきました。
手術直後は麻酔がたっぷり効いているので、
まったく意識が無い状態でした。
その後、しばらくして意識を取り戻した親父殿が、
まだ麻酔の効いた朦朧状態で奇妙な事を言い出しました。
「ICU(集中治療室)の天井と壁に、
青銅色の仏像さんが、びっしり並んで
こっちを眺めてたんだ。
てっきりお迎えだと思ったんだけどな。」
!!!?
うちの親父殿は、
昔から神様とか仏様とかをあんまり信じていない人で、
ウチの実家には神棚はおろか、仏壇もありませんでした。
墓参りとかはきちんとするのですが、
初詣だとか、縁起物だとかにはとんと興味の無い人でした。
そんな親父殿が仏像云々のことを言うなんて、
家族にしてみれば吃驚でした。
そんな中、一番驚いていたのがウチの母親。
その時に見る見る顔色が変わり、
急いで家に帰ると言い出しました。
家に帰るなり、押入れの中をがさごそいじりだし、
一つの箱を探し出しました。
母が言うには、
「かなり前、タイに夫婦で旅行した時、
何故かお父さんがコレを買うって言い出してね。」
箱から出されたのは、
青銅色の仏像でした。
「私は気持ち悪いから買うんでない(函館弁)って言ったんだけどね。そこでケンカになったのに結局買ったのさ。」
なんということでしょう。
家族全員、
血の気がサーッと引きました。
まあ、麻酔の効いた中での出来事ですから、
何となく記憶の片隅の事が出てきたのかもしれませんが、
それにしてはあまりにも出来過ぎではないでしょうか。
うちの兄など、
「そういえば、知り合いで同じように壁一面にイナゴが見えたって言った人がいたけど、その人はその後すぐ亡くなったんだよね。」
なんていう始末。
おいおい(汗)。
で、
その日から、
その仏像は
実家の居間に飾られるようになりました。
さて、その後。
家族全員心を入れ替え信心深くならにゃいかんな~っと、
決意も新たに親父殿に会いに行きました。
まだ安静が必要で、麻酔もまだ覚めきってないような感じでしたが、
何とか会話はできました。
親父殿は青銅の仏像が天井から見つめていた事ははっきりと覚えていて、
「アレはかなり現実味があった」
などと言いました。
しかも、
家に仏像があったことは完全に忘れていたらしく、
母に言われて初めて思い出したようでした。
ちょっとリアルに
こわい話ですよね
・・・。
ここで終わればね。
恐い話で終わったんですけどね。
ところが、
その後すぐ、
親父殿がオイラに向かってさらに不思議な話をし始めました。
「ところで、オマエ、手術後すぐ、マックシェイク持って来たよな。」
「へ?」
「おれが手術終わってすぐ、マックシェイクのチョコ味持って来たろうが。」
「???」
「オレはまだ管を通してるから飲めないって言って、ほら、あそこのあの看護婦(当時)にあげたよな。」
「??????」
「それなのに、知らないって言われたんだよ。」
いくらオイラでも、術後間もない患者に向かって
マックシェイクを差し入れはしまい。
さらに、
「あとな、千代大海はどこへ行った?」
「??????????」
「ICUのなかに相撲部屋作っただろーが。鉄砲柱をどーん、どーんって叩くからうるさくて寝られないんだ。医者に文句言ってくれ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
やっぱり麻酔って
麻薬の一種なんですね。
やっぱり今日も「この親にしてこの子あり」ですか。