磯谷温泉:函館市(旧南茅部町)

磯谷温泉は、南茅部町の磯谷地区水力発電ダムすぐそばの山の中で、昭和の終わり頃まで営業していた温泉だったが現在は廃業。跡地に湧く硫黄を多量に含む高温の温泉が川に流れ込んでいる場所。
湯が高温で湯量も豊富なため、秘湯マニアがよく訪れ、入浴を楽しんでいる。
林道を発電所ダムに向けて十数分ほど進むと現地。
ここは小規模な河岸段丘のような地形になっており、川から数えて2段目の崖の上から温泉が湧き、土留めを流れ落ちている。
しかし、’04現在泉源付近は立ち入り禁止となっている。

泉源付近はガス(有毒)が発生して危険ということもあるのか、’04現在泉源付近は立ち入り禁止となっています。
しかし、立ち入り禁止の理由はそれだけではない気がしています。

磯谷温泉廃業後、この場所はほとんど知る人もおらず、秘湯中の秘湯だったわけです。
ある人は浴槽を持ち込み、ある人は滝壺で湯浴みし、ある人は川沿いに屋根付の浴槽をセットしたようです。
とはいえ、ここを訪れる人はどの人も自然の恵みに感謝し、大自然の中で自然の恩恵である湯を頂き、自然に感謝し、自分の入浴後に自然に近い状態に戻し、または次の入浴者のために気を使って、この温泉を共有財産として大切にしていたようです。
少なくとも、以前訪れた時はそうでした。

ところがインターネットなどの情報網の発達により、様々な人がここを訪れた結果がコレです。
湯に入りっぱなし。
浴槽出しっぱなし。
ゴミ散乱。
穴掘り放題。
パイプ散乱。
悲しくなります。

硫黄成分が強い泉質のため、ステンレス製の浴槽は湯を入れっぱなしにしているとすぐダメになります。
こうなると、山の中に不法投棄された湯船となんら変わりありませんね。
現に、この周辺には使い物にならなくなった浴槽が3つほど散乱していました。
粗大ゴミ置き場・・・・。

極論で言えば、ここに来ている自分もそういうことに加担する側の人間なのかな、と考えたら悔しくなりました。
マナーを守って自然を大切にして、原状回復。
当たり前のような気がすることが守られず、結局立ち入り禁止になってしまう。
秘湯愛好家としては情けない限りです。

そんなわけで、自分はここに入浴してきました。

源泉から温泉が流れ着き、川に注いでいる場所です。

外気温0度、水面上水温30度、足元水温13℃。
やっぱり底は冷たい~・・・。

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