遊楽部岳
北檜山町と熊石町の境に位置する遊楽部岳は、その昔、日高の山奥にいた巨鳥が外国に旅立つときに休む場所だったという。
この巨鳥は片方の翼だけで7里(約27.3キロ)あると言われる。そういう伝説から、この山がウー(泊まる)ラップ(翼)と呼ばれるようになったとの説もある。
長万部の国縫川
国縫川はアイヌ語でクンネナイ(黒い川)といい、昔、この川の水源の洞窟に巨鳥がいて、ある時洞窟から飛び出して暴れだし、その翼は空を覆って川が暗くよどんだので、この名がついたという。
レポートと解説
上記のユーラップの地名の解釈は、後代につけられたもののようで、ユーとは「湯」の意で「温泉の下る川」という説が有力です。
遊楽部岳は見市岳とも呼ばれる、標高1276mの山です。
国縫川では砂鉄がとれるので、それからも「黒い川」という名がついたのでしょう。